マルシン

伝説的な将軍、ジョージ・S・パットンが愛用した３３２０８８のSAA。

彼が少尉であった1916年3月にコルト社に個人的に注文。将校としては最下級の少尉にとって分不相応な所持品で、彼の貴族的な一面ですね。

全体に入れられた美しい唐草模様の彫刻、アメリカンイーグルの浮き彫りが施されたグリップ、そして製造番号332088はパットン将軍のシンボル的な物だったのでしょう。

1916年5月14日、国境近くでメキシコ人の襲撃に遭った際、このSAAで1人を射殺、1人に重傷を負わせた。左側グリップのメダリオンの真下にある2つの刻み目はその時のスコアだそうです。

1872年にアメリカ陸軍の採用試験が行われ、翌年の7月23日にはコルト社に8,000丁が発注されました。

その後1890年までに37,060丁を納入している。

1896年に無煙火薬用にフレームが強化され、シリンダーピン止めネジがフレーム貫通式に変更となった。1940年には第二次大戦のためいったん製造中止となりました。

1947年に生産が再開され、これはポスト・ウォー（戦後）モデルと呼ばれたそうです。

民間用は仕様が違います。